遠い森 遠い聲

国とは 国民と国土のことです 国を愛します

おととい稽古 きのうリハ 今日本番

rosetea401

 

二公演まとめてお稽古すると 見えてくるもの なお多し。

以前のメンバーも加わったチームは 硬さが目立つ。頑張りすぎ  ちからが入りすぎ。個人のパフォーマンスになって ひとつにまとまらない。

二年間  人の上に立っていたひとは  責任感つよく  タフになって……不測の事態にも対応できるほど……いたが  震えるような細やかな感受性は喪っていた。得るものと失うものは等価だが  わかってはいるが  さみしさはある。

わたしだっておなじこと。人の上に立つ  命じる立場に立つ。語りにおいても 脚本を書き キャスティングをし 演出もするようになれば  振る舞いも声も 根底のなにかも変わらざるを得ない。

始めた当初の瑞々しさは 求めるべくもない。ー  が 代わりに勝ち得たものもある。不屈の意思とか  決断の早さとか。

ながらく 封印していたものがたりを語った。広島で原爆の落ちたあの日  似の島に行く途中 船のなかで亡くなった少女のものがたり。しばらく 若手に委せておいたものがたり。昔 見えなかった 景色  が見えた。昔 泣かなかったのに  壊れた家 や 燃えている家を見て 泣きそうになり  少女が死ぬシーンでは 涙を 抑えられなかった。

聴くひとに何が見えるかはわからないけれど。

 

同じテキストをつかって語っても  語り手で  ものがたりは異なる。うちのユニットは公演ごとに配役を代えるのだが  語り手によって  立ちのぼるものも違うし  見えるもの 感じるものも違う。寒さ 冷たさ などの感覚がつたわるひともいれば  風景が シーンによって見えるひともいる。文字が見えてしまうひともいる。語り手のあったかさとか語りて自身が伝わるひともいる。そのひとの軸  立ち位置次第なのだ。

 

どこへ 持っていっても  質の高いものを手渡す  そのために 日々 努力はしているが  畢竟  生き方の問題   来し方のトラウマ   各自の人生の問題と 語りは蜜月である。覚醒しかない。あしたの 本番 は どうであろう。眠れぬ夜である。