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独国際放送 「なぜ こんなものを つくってしまったのか」 天文学的廃炉の費用

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以下抜粋

なぜこんなものを作ってしまったのか…
莫大な金額に上る原子力発電所の廃炉費用、電力会社の積立金では賄えず使用済み核燃料をどこに保管するか、場所の選定だけで2,800億円の費用

クラウス・ドイズ / ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 2月18日

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ドイツの原子力発電所を廃炉にするための費用は、天文学的な金額に昇ることになりそうです。専門家は原子力発電所の廃炉、放射性核廃棄物の処理費用としてこれまで準備してきた金額内に収まるかどうか、この点について懸念を深めています。

ドイツ国内の原子力発電所を全廃することは、すでに政策として決定されたことであり、計画では2022年までにすべての原子力発電所が稼働を停止します。

再生可能エネルギーへの転換が電力料金をすでに押し上げている現状に加え、この政治決断に伴いさらに数十億ユーロ(数千億~数兆円)の費用が必要になります。さらには原子力発電所が稼働を停止した後、これらを解体し、すべての原子炉を廃炉にするため一体いくら費用がかかるか、具体的な金額は不明なままです。

専門家は、この目的のために電力会社がこれまでに準備してきた、340億ユーロ(約4兆7,600億円)と言う金額の中ではとても納まらないことを確信しています。

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ドイツ政府は、現在9か所の原子力発電所が現在電気を供給していると正式に公表しています。8基の原子炉については、福島第一原子力発電所の事故後稼働を停止しています。さらに16か所の原子力発電所が現在長期間を要する廃炉プロセスに入っています。合計で33カ所の施設について、原子炉の廃炉、放射性核廃棄物の処分を行われなければなりません。

解決すべき問題は、金額的なことだけではありません。いったいどこに使用済み核燃料を保管するのか、この問題も見通しが立っていません。

ドイツ連邦政府は、使用済み核燃料をどこに保管するのか、その場所を決定するためだけで、これから15年間に20億ユーロ(約2,800億円)の経費が必要になることを2013年4月に明らかにしました。

回復できない蓄え

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福島第一原発の事故が発生する以前から、ドイツ国内の電力会社は使用中の原子炉を将来廃炉にするための費用を積み立ててきました。しかし各企業はもっと長期間原子力発電を続けることを計画していたため、稼働停止から廃炉に至るプロセスはもっとずっと先に予定していました。ドイツの原子力発電Forum(DAtF)は、これまでの準備金がおよそ340億ユーロとなると見積もっています。報告書によれば、このうち180億ユーロが電力会社のEon、100億ユーロがRWEに、36億ユーロがファッテンフォール(Vattenfall)内に留保されています。

すでに原子力発電所の解体と原子炉の廃炉作業が開始され、中には予定を上回るペースで作業が進んでいる施設もありますが、それぞれが準備した資金で間に合うかどうかは疑問視されています。

エネルギーの専門家は、より高額に昇るはずの費用を正確に算定する必要があると述べています。

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RWEは、ラインラント‐プファルツ州でミュールハイム・カーリッヒ原子力発電所の閉鎖を完了するためには7億5000万ユーロ(1,050億円)かかると計算しています。
ドイツの議会の原子力発電に反対する緑の党も、原子力発電所を廃棄するためには莫大な費用がかかることを認識しています。

さらに問題があります。実際にこの金額を支出しようとしても、電力各社が『積み立てた』340億ユーロは銀行の口座には無いのです。各電力会社とも、この金額をすでに投資に回してしまっているのです。RWEの場合、廃炉費用に充てられるべき現金は、オランダと英国の発電所への投資に回ったままなのです。

▽ 誰が負担するのか?


ドイツの原子力発電所を完全廃炉にするためには、一か所あたり数十億ユーロの資金が必要であり、その金額は当初の見積もりをはるかに上回ってしまいました。

そしてまだまだ問題があります。その高額な費用を、最終的に負担するのは誰なのでしょうか?

http://www.dw.de/scrapping-nuclear-plants-to-cost-billions/a-17439221
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誤解しないでいただきたいのは、原子力発電所の廃炉をするから多額の費用を必要とするという事では無いという点です。年限が来れば廃炉しなければならないのは、原子力発電所にとっての必然です。

その原子力発電所を野放図に国中に建設してしまったがために、ドイツの今の苦しみがあるという事です。

私たち日本人は『重要なベースロード電源』(ゲンパツ)という利便性の裏に、巨額の廃炉費用、引き受け手の無い使用済み核燃料という、果たして完全解決が可能なのかどうか、それすらわからない深刻な問題が潜んでいることを常に念頭に置く必要があると思います。そして(ゲンパツを)『ベースロード電源』として使えば使うほど、

この問題は拡大を続け、将来の世代の苦痛と負担も際限も無く拡大していくことになるのです。